Column

-豆知識系コラム-

2023年最新版!上品な大人の魅力《黒色》振袖特集

2022.06.24

黒振袖と黒総絞りの振り袖

 

 

[1.黒が与える印象]

 

黒は、高級、神秘、自信、威厳といったイメージを与える色であり、着物においては特に重厚感、高級感、大人っぽさ、クールさの出る色味でもあります。

 

又、10代から20代に変わる節目として大人の一面を引き出してくれる色味でもあります。

 

タキシード、黒留袖(既婚女性が着用する着物の中でもっとも格式が高いとされる正装礼装、第一礼装)などにも使われる色も黒色ですよね。

 

その他に、例えばクレジットカードに使われるブラックカードなどもゴールドカードより上のステイタスとされ、高級なもの信用度の高いものを象徴したりする色としても使われます。

 

 

黒は光を反射することなくすべての色を吸収・遮断するので、周りの色を引き締めて目立たせる色でもあります。

 

また、黒は有彩色を最も引き立たせるとも言われていることから、例えば黒い着物を選んだ際に、帯や重ね襟、帯揚げ、帯締め、草履、バッグなどのアイテムカラーと着物自体の色味とが、お互いを引き立て合うという効果もあります。

 

着物以外の事に関しても、

例えば黒い器やお皿に入った料理は、

食材の「色」を引き立たせるため、盛り付けられた料理がより鮮やかに美味しそうに見えますよね。

 

このことからSNSでのおしゃれな料理の投稿や、料理本や、お洒落なカフェやレストランなどでも黒色のお皿はよく使われます。

 

黒い鉄板などに乗ったお肉も赤みや艶が強調されて美味しそうに見えますよね。

 

 

そして洗練されたスタイリッシュでモダン、都会的で小慣れた印象も同時に与え、枠で囲まれた中のものを浮き出させる、額縁的な効果が高い色でもある黒は、色味のあるものは、より鮮やかに。

 

 

そして黒は更に黒自体の良さが増してかっこよく映える。という相乗効果は、色の組み合わせの面白さを感じさせます。

 

 

コントラストがはっきりとする分その相乗効果や色味の面白さを大いに楽しめる色です。

 

 

そして引き締め効果があるので、女性には嬉しいスタイルをよく見せる効果も期待でき、気になる部分をカバーする働きもあります。

 

 

みなさんも普段お洋服を選ぶ時に「着痩せするから黒にしようかなー」「合わせやすいしスタイル良く見えるから黒買おう」というシーンが少なからずありますよね。

 

 

黒という色は、引き締めたり、引き立てたり、高級感やスタイリッシュ感を出してくれたり、大人の魅力を引き出してくれたりと

様々な表情やコントラスト、強い印象をしっかりと与えてくれる色なのです。

 

カラフルな振袖でいっぱいの成人式の会場で、存在感を放つ黒振袖はきっと目を引くのではないかと思います。

 

[2.黒振袖の組み合わせの幅広さ]

 

黒の振り袖は、無地のものから、白と黒のツートンカラー、カラフルな柄の入ったもや、金が刺繍されたものなどバリエーションの幅がとても広いです。

 

 

それに伴い小物の合わせ方によってもだいぶ印象を大きく変えることのできる振袖でもあります。

 

 

例えば、黒無地の着物に白の帯、レースの襟や袖を付け、ブーツを合わせてモノトーンコーデを楽しんだり、

又は、モノトーンコーデに赤を差し色で入れて印象的にしたり、

ゴシック調にして黒のレース手袋や付け襟を合わせるのも個性的でお人形の様な印象に。

 

他にも黒ベースにお花など色鮮やかな柄の入った振り袖に、ゴールドの帯と鮮やかな色味の小物を合わせ、ゴージャスな華やかさの中にも大人っぽさの感じるコーデにしたり

 

たっぷりと豪華な刺繍や柄の入ったゴージャスな振袖に、青色などの寒色系の帯や、小物を合わせて、クールで都会的な大人かっこいいスタイルにしたりと

 

黒ならではの幅広い組み合わせや個性的なスタイルを楽しむことができます。

 

特にゴールドの柄が入ったゴージャスな振袖は大変人気です。

 

最近は足元は草履だけではなく、ブーツスタイルも大変人気で、黒のブーツはもちろんのこと、白のブーツを合わせるスタイルも大人気です。

 

撮影の際は、高草履などを履いてスタイルアップしたり世界観を出したりすることもできます。

 

 

成人式当日の振袖と、

写真集用の振袖の雰囲気をガラリと変えて撮影される方も多く、この機会に振袖で作る世界観をおしゃれに自分らしく楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

[3.総絞りの黒着物]

 

まず最初に、絞りの着物とは聞いたことはあるけど、、、何だろうと思う方も多いのではないでしょうか。

 

お母様や、お祖母様が「総絞りの着物は高いのよ!」とお嬢様にお話している場面をよくおみかけします。

 

まず、「絞り染め」というのは、人類最古の染色法であり、一粒一粒に職人の手間が込められた染め方です。

 

布地を糸で括ったり、専用の器具を使って挟んだり、折ったりすることで、その部分を染まらないようにして複雑な模様を作り出す技法のことです。

 

デコボコとした立体的な質感と複雑かつ繊細なグラデーションで作られた模様が大変美しく上品なお着物です。

 

 

絞りの着物は職人の手作業で行われ、着物全体を絞り染める「総絞り」ともなると気の遠くなるほど膨大な時間がかかります。更に洗練された職人の、高い技術も必要になってきます。

 

最初から最後まで同じ職人さんだけで1年以上の時間を費やして作ります。

 

何故一人の職人さんが最初から最後まで担当しなければいけないのかというと、職人さんが変わってしまうと、絞りの状態、絞りの模様やグラデーションが変わってしまうため、交代することはできないのです。

 

それほど一つ一つの着物に、職人さんが長い歳月をかけ向き合い、作り上げたものなのです。

 

とても贅沢で粋で高級なお着物なので

総絞りの着物は安くても100万円以上はするとも言われています。

 

手間と時間がかかる総絞りの着物は、江戸時代に大流行しましたが贅沢品として禁止令が出されたほどの高級品でした。

 

今でも総絞りの着物は、高級品ですのでレンタル店で扱っているところはそう多くはありません。

 

日本的で伝統ある芸術品のようなお着物を一度は着てみたいと思いますよね。

 

是非この機会に袖を通してみてはいかがでしょうか。

 

総絞りの着物におすすめのコーディネートは

ヴィンテージ風に着こなす、くすみ系の色味を合わせたコーディネートです。ぐっと小慣れ感が出てお洒落な着こなしになります。

 

お手持ちのヴィンテージ風のアクセサリーや、

クラッチバッグ、大ぶりのピアスや、バングルなどのアクセサリーをつけてもおしゃれに着ていただけます。

 

とても高級な総絞りを、あえてカジュアルに着こなすスタイルで差をつけれそうですよね。

 

 

[4.相性の良いヘアメイク]

 

振袖と自分の髪色や髪の長さ、メイクが合うのか皆さんとても気になる事と思います。

今の髪色と式当日の髪色は違う色にしようと思っているなんて方もいらっしゃると思います。

 

その中でも他の色を邪魔しない、黒の振り袖は、あまり髪色を選ばず着て頂きやすいお色でもあります。

 

 

  • [ 無地の振袖 ]に似合うヘアメイクの例

 

★①暗髪ロングでかっこよくクールに、あえてシンプルに一つ縛りに結び、飾り紐をつけて、金箔をつけ華やかにするヘアセット。

 

肌はセミマットにし、メイクは深い赤のリップに、跳ね上げたアイラインを引いて、チークはなしで引き算メイク。

 

又は、目のすぐ下に赤めのチークを入れ、マスカラをたっぷり上下に塗り、ぽってりとしたツヤのある赤リップをつけて、お人形のようなメイクもバランスがいいと思います。

 

★②髪をボブスタイルでストレートに下ろし、

黒のビックリボンや、ヘッドドレスやトーク帽をかぶり、マットめの肌に、しっかりとしたアイラインに涙袋メイクをして、リップは韓国風のグラデーションリップにすると世界感のある雰囲気に。

 

★③明るめの金髪ショートスタイルを外ハネにして毛先に艶をオイルやワックスなどでだし、水引、金箔をバランスよく配置して

肌は部分的にツヤのあるフレッシュなベースメイク、シャドウを薄オレンジにし、まつ毛をしっかりと上げ、目の下と上瞼の中央にラメをのせて抜け感をだして、テラコッタ色のリップとチークを指でトントンとつけておしゃれな雰囲気に。

 

 

  • [ 無地にワンポイント柄やツートンカラーのような柄の少ない黒着物 ]に似合うヘアメイクの例

 

①ボリュームのあるギブソンタックのような、下に重みのあるアップヘアに帯と色味のあった大きい花の髪飾りにドライフラワーを少し加え、クラッシックなヘアに令和っぽさを。

 

メイクはマットなオレンジブラウンのシャドウ、チークも薄くシャドウに合わせた色味で、しっかりと上げたまつ毛にブラウンマスカラ、白のアイラインを目尻に短く加え、

ツヤのあるオレンジレッドのリップをのせて旬の令和顔に。個性のあるツートン振袖とバランスが取れます。

②ポニーテールを玉ねぎヘアにして飾り紐を巻きつけ、水引をつけて今っぽく。シルバーやゴールドのピンを付けてもおしゃれです。

 

メイクは艶の残るベースメイクに短め跳ね上げアイライン、やりすぎ感のないテラコッタ色のリップや、ブラウンの入った赤リップなどをつけると、華やかなヘアスタイルと相性がいいと思います。

 

  • [ 黒地にカラフルな柄 ]に似合うヘアメイクの例

 

★①波ウェーブ感が残るルーズめなアップヘアに着物柄に合わせた髪飾りを両側にバランス良く。

 

メイクはセミマットな肌に、ふんわり眉、シャドウはツヤのあるブラウンに短めにしっかりアイラインを引き、チークもふんわり頬の中央に。リップは明るめの赤でフレッシュで華やかな印象になります。

 

 

★②前髪を斜めにながしてとめ、耳下の片側にお団子アップヘア。髪飾りはお花に加え、丸かんざしなど加えて古典の雰囲気も。

 

メイクはふんわりとしたマットめの肌にし、シャドウはブラウン系で目尻だけポイントで赤みのあるシャドウをおいても可愛いです。

アイラインもしっかりと描き、リップはマットな赤リップでクラシックな上品さと可憐さが出ます。

 

  • [ 黒地に金の刺繍の入った着物 ]に似合うヘアメイクの例

 

★①前髪をセンターパートで下ろしたり、又は根本を少し立ち上げて斜めから流し、サイドの髪はタイトに留め、トップは少し高さを出し、毛先は下めに大人っぽくまとめて大ぶりのお花や大きめな生花もつけても雰囲気が出ます。

 

ベースメイクをしっかりとして、長めの跳ね上げアイライン、ラメ感のあるブラウンのシャドウでグラデーションを作り、

上下しっかりマスカラをつけて、シェーディングとハイライトで立体感をつけ、チークは頬骨のラインに大人っぽく。マットな深い赤のリップをしっかりとつけるとゴージャスな雰囲気になります。

 

★②前髪をフィンガーウェーブにし、こめかみラインにゴールドピンを何本か付け、後ろはクラシックにまとめます。

髪に金箔をつけレトロゴージャスヘアに。

 

メイクは明るいゴールドやオレンジブラウン、カシス色を単色で塗りまつ毛をしっかり上げてマスカラをし、束感のあるまつ毛にしてアイラインは目尻だけ引き短く跳ね上げます。

 

目の下中央に血色感あるチークをトントンと付け、リップも血色感のあるティントリップなどを指でつけると、レトロゴージャスなヘアと今っぽいメイクでバランスの取れたおしゃれスタイルに。

 

 

 

この様に、黒振袖は高級感や、大人っぽさを出しながら色々な組み合わせで、雰囲気を大きく変えられる振袖になっております。

 

20歳という節目のお祝いの年にぴったりの、普段なかなか着る事のできない総絞りの振袖や、今年流行りの無地振袖、豪華な刺繍の振袖を、個性のあるおしゃれなコーディネートで楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア
  • フォロー

PROFILE

東京都東久留米市にある地域密着型写真館・広映堂スタジオです!このブログではお客様のお写真や新しい衣装や小物などを随時ご紹介しています!

  • Instagram
  • LINE

CATEGORIES

  • カテゴリーなし

ARCHIVES

TAG